エンジニア系のイベント運用のコツ
最近、エンジニアを採用したいからイベントをやりたい!という相談が多いので、ちょっとまとめてみます。
なぜイベントをやるのか?
エンジニアの採用は大変です。転職サイトを使うとコストもかかります。
また特にスタートアップの会社ではマインド重視採用で、お互いを十分に理解してから入社してもらうというところも多いのではないでしょうか?
Wantedlyなどそうだと思うのですが、取りあえず会社に遊びに行って(=接点を持って)じっくりお互いを理解して、
転職したい!というタイミングが来たらする、という流れを作っていますね。
まらダイレクトリクルーティングといえばビズリーチですが、
彼ら自身も肉リーチというサイトを作って学生のダイレクトリクルーティングに力を入れています。
そういう意味で、イベントは会社とエンジニアの重要な接点になっていると思います。
エンジニアはなぜ勉強会に来るか
参加者から運営する側に変わっていった僕の経験的には以下です。
- (ぼんやりと)会社以外の世界を見たい
- 知りたい/学びたい技術がある
- 他のエンジニアと交流したい
- 有名人に会いたい(集客力に直結します)
- 転職ニーズあり(少数)
イベントに来る=即転職したい、では無いので関係性作りにはじっくり時間をかけていく必要があるという事は力説しておきたいです。
技術系イベントでニーズがあるもの
僕がいるCo-Edoで行われているものやその他のイベントを色々観察してて思うのは、
Ruby on Rails / CakePHPのメジャーフレームワーク系
鉄板の集客力ですね。
最新のバージョンのキャッチアップや、初心者向けハンズオンとかは技術を磨くことに貪欲なエンジニアが来ます。
git / Vagrant などのバージョン管理/開発ツール系
特にgitはスタートアップでは当たり前の技術になりつつありますが、
世の中的にはそこそこ先端を行っているので、そういう技術が気になってるけど手を出せていない人にはフックになります。
そこから、その技術を普通に使える!という所に刺さって、採用につながるルートもあると思います。
最近ではVagrantも気になっている人が多そうです。
運用のコツ
最初からお酒を提供する
カジュアルな感じのイベント/勉強会であれば、最初からお酒を提供するのが良いと思います。
参加者が集まるまでの交流タイムに空気ができて、そこからイベントが盛り上がっていくキッカケになります。
質問は付箋とペンを用意して貼ってもらう
会場が机が5島くらいになっているので、その島に付箋とペンを用意しておき、
質問を思いついたら書いてもらい、最後にそれを回収し、前面のホワイトボードに貼っていく。
それを登壇者と一緒に眺めながら回答していく。
こうすることで、回答者が答えたら良いと思う質問を絞れますし、
僕がパネルディスカッションのモデレータをやるときは、
話の流れから僕がチョイスすることも多いです。
ちなみにこれはnanapiのけんすうさんが前に紹介していたので、【けんすう方式】って呼んでます。
キャパシティを考えた内容にする
僕のいるコワーキングスペースだと、キャパが30人くらいなので、
距離感も近いですし、絶対外では言えない生々しい話、所謂「ノーソーシャルな話」も出ます。
これ、参加者のブログレポートやTwitterではとても伝わりにくい感じなので難しいのですが、
その場の熱量はかなり上がりますし、同様のイベントにリピートする可能性は高くなります。
例えばこんな感じのものですね。
nanapi、ポケットコンシェルジュのCTOが語るエンジニア採用の勘所 by Co-Edo 有言Labo Beer Bash
サービスと絡めたもの
ガラポンTV APIハッカソン! 〜テレビを見ないエンジニアもOKなテレビハックイベント〜
これは主催ではなく、参加したものなのですが、面白かったです。実際APIを使い放題にさせてくれたりして、ガラポンTV持っていない僕でもAPIを色々弄ったりして楽しめました!
サービスを全面に打ち出したイベントをやるなら、こういうのができるといいな、という見本ですね。
過去主催に絡んだイベント一覧
ここ1年くらいで僕が絡んだ勉強会はこんな感じです。
直近は自社のサービス開発に集中しているので、抑え気味ですね。
Co-Edoで主催または絡んだものは約20本。後ろの数字は 来た人/申込人数
2014-08-01 19:00 web系エンジニア限定!はてな、Aiming、LiB(リブ)のエンジニア経営者が語る『エンジニアのキャリアハック』 26 / 30
2014-07-30 19:00 Co-Edo Engineer Meeting 21 / 22
2014-07-16 19:00 「Co-Edo有言Labo」 DemoDay @ベンチャーユナイテッド セミナールーム 108 / 110
2014-05-30 19:00 スタートアップ企業が陥りやすい失敗パターンとその体験談 by Co-Edo 有言Labo Beer Bash 25 / 25
2014-05-23 19:00 とりあえず一人ではじめてしまおう!ソロ起業のすすめ - CoffeeMeeting山本さん - Hot Startups Beer Bash Tokyo #8 21 / 28
2014-05-17 12:00 株式会社ホットスタートアップ 創業パーティ 47人
2014-04-25 19:00 nanapi、ポケットコンシェルジュのCTOが語るエンジニア採用の勘所 by Co-Edo 有言Labo Beer Bash 26 / 30
2014-04-18 19:00 ココナラ恵比澤さん - Hot startups beer bash tokyo #7 21 / 24
2014-03-11 19:00 Hot startups beer bash tokyo #6 34 / 35
2014-02-20 19:30 web系エンジニア限定!『エンジニアのキャリアをハックする』勉強会 #2 28 / 30
2013-12-08 15:00 中島聡さん - Hot startups beer bash tokyo #5 2013年末スペシャル! 32 / 33
2013-11-13 19:30 「フリーランスエンジニアサミット」 by フリーランスエンジニアの会 29 / 30
2013-10-30 19:30 クラウドソーシング有効活用 #3「社内で足りないスキルやリソース、ピンチを救うランサーズ (Lancers)!」 14 / 24
2013-10-18 19:30 Loren Fykes氏(Quchy) - Hot startups beer bash tokyo #4 19 / 30
2013-09-24 19:30 クラウドソーシング有効活用 #2「Shuftiを活用した開発効率の向上」 4 / 16
2013-09-06 19:30 Lean AnalyticsをiPhoneアプリ『Voicepaper』で実践した話 - Hot startups beer bash tokyo #3 30 / 30
2013-08-26 19:30 クラウドソーシング有効活用 #1「クラウドワークスを使った開発手法」 31 / 35
2013-07-12 19:30 Hot startups beer bash tokyo #2 14 / 18
2013-06-11 19:30 wri.pe - Hot startups beer bash tokyo #1 30 / 33
2013-06-05 19:30 web系エンジニア限定!『エンジニアのキャリアをハックする』勉強会 35 / 40
有志でやるもの以外のほとんどの場合(企業主催/スポンサード)リクルーティングが目的のはずです。
Co-Edoでやるものに関しては、Co-Edoのコワーキングスペースとしての認知度アップというところもありますね。
Co-Edoでは昨年だけで、有志の勉強会が200回以上行われているそうです。
会社でやる時の参考
ちなみに前職のうるるでやった時はこんな感じでした。
その時の公式イベントレポート(執筆は僕です)。
CakePHP勉強会 #1 「エンジニアとデザイナーの協業」開催レポート
CakePHP勉強会 #2 「CakePHPの真髄 プラグインを極める」開催レポート