30歳からのスタートアップ

ペライチ代表 橋田一秀のブログ

それぞれのライフステージで取れるリスクとチャレンジできること、またそのタイミングと準備

 

エンジニア必見!『エンジニアのキャリアを考える』勉強会 第六弾 #3

こんにちは、橋田です。先週書き起こした内容の続きです。今回は独立を考えた時に取れるリスクの話です。やってみた人は極論なんとかなる、という考え方が多かったですね。

長くて読む時間がない!という方は太字の部分だけ追ってみてください!それではどうぞ!

こちらのイベントです。登場人物をおさらいします。

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# パネラー

菊本 久寿 (株式会社StartupTechnology 代表取締役社長)
SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド) 技術部部長に就任し、アドテク関連サービス立ち上げを行う。その後フリーランスやスタートアップにジョインし、スタートアップの開発支援を行い、2014年10月株式会社StartupTechnologyを設立

小山田 浩 (フリーランス(エンジニア・Webエンジニア向けパーソナルコーチ))
フリーターを2年経験した後に派遣でIT系にシフト。外資系企業でWindows系インフラの業務やPMを6年経験。人材会社に転職して初の正社員。Web系な人を対象にキャリアコンサルタントを7年経験。過去の色々な経験を活かしたい気持ちから昨年からフリーランスになる。

齋藤 和也 (株式会社スマートアルゴリズム 代表取締役)
フリーランスとして2年ほど、Webサービススマートフォンアプリの開発を中心に活動。アジャイル開発・保守性の高い設計を得意とする。会社員時代は研究用ソフトウェアの開発に従事しており、ビッグデータテキストマイニングといった分野にも明るい。2015年1月、株式会社スマートアルゴリズムを設立。

# モデレーター

橋田 一秀 (株式会社ホットスタートアップ 代表取締役)
新卒でNTTデータに入社後、ベンチャー企業の株式会社うるるへの転職を経て2014年4月起業。
現在はランディングページを簡単に作れるツール、ペライチを開発中。

エンジニア必見!『エンジニアのキャリアを考える』勉強会 第六弾 (7)

---- 3個目のテーマ「それぞれのライフステージで取れるリスクとチャレンジできること、またそのタイミングと準備」

橋田:これ、今ちょっとありましたけど、ライフステージの話ですけど、要は、独身でやりますっていうパターンと、菊本さんとかみたいに、お子さんもいて住宅ローンもあって太陽光発電の設備とか買っちゃってるしどうしようみたいな人もいますと。それぞれ取れるリスク違うと思うんですよね。なので、どういうリスク、どこまで取れて、何がチャレンジできて、そのタイミング準備、エイヤの人もいますけど、何ができるのかなというところは、結構気になってると思いますので、聞いていきたいと思います。流れで齋藤さんから。独身だから、とりあえず独身の方。やっぱり半分ぐらいですね。どうでしょう。何を気をつけたらいいですか。

齋藤:そうだな。独立してから特に思うことなんですけど、リスクなんかないです。あの、特にエンジニアの場合はそうなんですけど。いわゆる売り手市場

橋田:仕事一杯あります。

齋藤:仕事が一杯ある。なので、さっきみたいな、営業の代行の会社とかを頼れば、仕事に困ることは先ず無い。後は、5年先、10年先、30歳以上になったり40歳以上になったときに、自分はどうしていけるかなというのを、答えは出なくても、考え続けているというのがすごく重要だなと思うんですよ。

橋田:多分ね、皆さん、大なり小なり考えているからここに来てるんですよね。結構。

齋藤:そうですよね。

橋田:なので、多分これ、次の話で出てくると思うんですけど、ゴールの発見の仕方とか仕事やっていくうちにどうやって発見するかっていう話は、多分次に聞けるかなと思います。なので若い方。特に独身の方は、リスク無いっす。はい。死にません。だから、僕から言えるのは、少なくとも技術ちゃんとしてないとだめなんで、今やれる環境で少なくとも一本、自分はこれ絶対できるっていう技術をしっかり、1つでも身につけておけば、まあ、食えるんじゃないかと思いますね。

齋藤:あとは、追い討ちをかけるとすれば、何もやらないほうがリスクは高いです。終身雇用っていうのは、20代にとっては全く縁が無い言葉で。

橋田:僕もそう思います。

齋藤:あとは年金とか。私は年金は税金だと思って払っているので、返ってくることも期待しない。自分で何か稼ぐ方法がないといけなくて。それを会社員のままやっていくっていうの、結構リスクだと思うんです。じゃ、解雇されたらどうするの、会社潰れたらどうするのって。会社って、大体、1つの事業、同じ事業を継続してやっているケースが多いと思うんで、同じことを結構何年もやることが多いんです。じゃ、エンジニアもそうですけど、じゃ、その技術が陳腐化したらどうするの、使われなくなったらどうするのっていう問題になると思うんです。となると、やっぱり自分で決めないと、自分で決めないことに関するリスクがやっぱり大きいと私は特に独立してから思っています。

橋田:そうですね。この手の話をすると必ず出てくるテーマなんですけど。要は、何に対して自由かみたいな話が出るんですね。要は、これ、masuidriveさんが前言ってたんですけど、自分で取れる選択肢、決定権があるっていうのが一番自由な状態なんじゃないかって彼は言っていて。僕も大体そうだと思っていて。当然、最初は何も無い状態で、例えば新卒からフリーランスになるべきかみたいな話とか出るんですけど、最初はとりあえず技術者やりたいんだったら、ちゃんと環境あるところでやったほうがいいんじゃないかなと僕は思う派で。そこで身につけさせてもらったものを自分の武器として、次のキャリアを作るためにどう生かすかみたいな。当然、転職してもっと良い給料もらえるところ行けば良いっていうのもあるし、フリーランスになって、その選択権ごと、リスクを取って、リスクじゃないと思うんですけどね。さっきの話で言うと。最悪の最悪、自分が倒れたら仕事できなくなっちゃうんで、そういうことでリスクはあるとは思うんですけど。そういう意味では、それぐらいのリスクを取ってチャレンジをするということがあるんじゃないかというふうに思います。小山田さん、お願いします。小山田さんの、状況を教えて下さい。

小山田:状況で言うと、幼稚園の子供がいて、あと、42なので、結構皆縁がないと思うんですけど、多分、介護の問題は結構出そうな気がしていて、というのが、ライフステージでいうところのリスク要因としてはそういうことがありますと。で、チャレンジできること。さっきの齋藤さんの話絡めていうと、仕事自体は、特にエンジニアの仕事やっていく上においては、困ることは無いかなというのが、今の自分の、フリーになって半年ちょっと経ったんですけど、経験としては言えるかなとは思っています。というのは、元々前職は全然人材系の仕事をやっていて、その前にエンジニアやっていたんですけれども、エンジニアからのブランクって結構長くって、趣味でずっとコードは書いていたけれども、経験としてみなしてくれるか分からなかったので。ただ、辞めるときに、知り合いでエンジニアがいなくて困ってる会社があったので、ひとまずは給与的なことはあまり深く考えず、とりあえず手伝うのでというので打診をして、向こうも困っていたので、そこでずっと仕事をしていたんですね。そうすると、半年間、お金はあまり入らなかったんですが、実績をそこで得ているので、それをベースにして、ちょっと年末結構、仕事が決まらなくてあせったんですけども、幾つか登録に行ったりとかはっしーに紹介してもらったりで、今から週3の仕事と週2の仕事をそれぞれRailsとAngular.jsの仕事を、なぜか、前は人材系をやっていたんですが、今はそんなことをやっているので。エンジニアの仕事は本当に困ることは、40は超えてますけど、私が今経験しているので、エンジニアとしての仕事は困ること無いと思いますね

橋田:多分、聞きたいのは、そういったタイミングで出ていくにあたって、準備っていうと、ここまでの流れでいうと、少しのお金と人脈だったり。最初の、例えば、最初になる瞬間って、多分皆、仕事があるか不安だと思うんですけど、今のお話でいうと、前から知り合いだった人からお仕事をもらう。

小山田:元々、フリーになろうと思ったきっかけというか、会社員でずっといるのは不安で。1つの収入にそこに全部依存してしまうじゃないですか。私、人材系会社でやっていたので、登録に来る方で、経歴結構申し分ない方なんだけども、年齢があって単純な足きりで仕事決まらなかった方結構見ていたんですね。前々職お世話になった方も、仕事ずっと決まらなくて。年齢っていうだけで。見てたので、いつ何時自分がそうなっても不思議じゃないと思っていて。となると、会社勤めしていることのほうがむしろリスクかなと思って。で、自分で稼ぐ力をちゃんとつけて、尚且つ、収入源をちゃんと分散していったほうが、40超えた後は、逆に自分にとってリスクは減らせるのかなと思って。それで、知り合いの会社に打診したらいけそうだったのと、あとは元々人に教える仕事がしたかったので。プログラミングのことを。それもつてがちょっとあったので。あとはもう1個、違う所で、こういったトークイベントの運営に関するところでずっとやっていたので、そこでスポンサードできなところで、一応やってくれるよと一応打診はしてくれたんです。ちょっとその話は流れちゃったんですけど。幾つかつてはあったので、そんなにお金は少なくても、分散しておけば、まあまあ生きていけるかなっていう見込みはありました。というのが多分、独立するところかな。

橋田:なるほど。むしろ、1個の収入に頼る方がリスクがあると。因みに、介護の話が少し出たと思うんですけど。エンジニアっていう職業柄、基本的には電源とインターネットがあればどこでも仕事ができるっていうのが、結構良いところなんじゃないかと思うので。例えば将来的に、介護でべったり自分もつかなければいけなくなったときに、それでも仕事ができるっていうこともあるんですよね。

小山田:それもあって。今、リモートワークを、エンジニアやってた頃だから2000年ごろ、実はリモートワークの経験があって。外資系にいたので、同僚が物理的にいない。外国の人たちでしたので、その当時、リモートワークの経験があって、良い面・悪い面そこで経験しているので、今改めてこういう立場になって、リモートワークの課題になるところは結構自分の中で分かっているんで、そこを今のうちにちゃんと詰めといて、もし介護になったときに、そのネットがあってパソコンがあれば仕事はできるかもしれないけど、実際やっぱり、そう簡単にはできないことが多々あったりするので、そのリモートワークならではの働き方とかを、今、研究してる感じで。いつかそういうことが起こった場合でも、収入源を得られるような手段だけは今のうちに整えておこうかなとは思っています。

橋田:将来に対する準備なんですよね。ありがとうございます。続いて菊本さん、どうでしょう。詰んでるって自分で言ってましたけど。詰んでる状態からどう。

菊本:リスクだらけなんですけど。うちの場合。リスクだらけの状態で、しかも仕事はスタートアップの仕事をしたいと思ってて、更にリスクを取りに行った感じなんですけど。これ、どうしたか。一応、レバレジーズに登録しましたし。

橋田:すごい、レバレジーズ(レバテックフリーランス )評価上がってますよ。とりあえず登録しとけみたくなってます。

菊本:セーフティーネットセーフティーネットとして、最悪、あるっていう状態ですね。

橋田:一番最悪なケース考えないで大丈夫ですから。

菊本:ここがあって、コミュニティがあってクラウドワークスがあって。どんどんリスクヘッジをやっている感じで。スタートアップを受けたいんですけど、の仕事をやりたいんですけど、勉強したかったんです。先ず。スタートアップとかそういうの。なので、スタートアップに一社に、さっき言ったように、一社に頼るのが、スタートアップ一社に頼るってめちゃめちゃ怖いんですよ。

橋田:めちゃリスク高いですよ。

菊本:だから、全部週1でしか受けなかったんですよ。なので、で、全部週1で、一応、何でも受けますみたいな感じでやったんですね。そしたら、仕事入りすぎちゃって。最大で、6社かな。同時やってたんです。

橋田:週1ずつやってたとしても、週6はもうべったり。

菊本:週1が4社で、2社受託を受けた。

橋田:なるほど。

菊本:それが、1回全部重なったんです。

橋田:死ねますね。

菊本:そうですね。そこで、その結構詰んだ状態で、今度は生まれたのが、実はクラウドソーシング使うやりかたなんですね。今、実は、僕、Ruby on Rails専門のクラウドソーシング作っているんですけども、それっていうのが、要は、そのときに、僕が詰んだ状態から生まれたものなんですね。それを今回形にしてサービスにしようっていう感じなので。 制約、子供いて、住宅ローンあってとかって、制約が一概にも悪いことじゃないなというのが先ず1個あります。制約を上手く使うと、そこから何か新しいもの生まれたりするんで。それはそれで制約として受け入れるっていうのが1個あるかなと思って。だから、結婚してるから、子供いるからできないんじゃなくて、今できること何かっていうのをやっぱり考えるのが重要じゃないかなと思うんですね。僕のサラリーマン時代に、僕やっぱ会社大好きだったんで、一生サラリーマンやっていこうと思ってたんですよ。いきなり無くなったんであれなんですけど。思ってたんですけど、会社員から、僕があのときにフリーランスなったほうがいいよって言われても絶対いかないと思うんですよ。いかないと思うんですけど、個人で副業をやってたんですね。サブのほうですね。で、今後、さっき言ったように、リスクヘッジっていうところで、サラリーマンの人がいきなりフリーランスになるって多分無理だと思うんで、始められる方は副業から始めた方が絶対良いと思いますね。で、自分の力で、自分でお金を稼ぐっていう経験をですね、一杯積んだほうがいいなと思ってて。で、そんなのが簡単にできる、僕が今作ってるクラウドソーシングがあるんで。

橋田:何ていうんでしたっけ。

菊本:スタートアップラボです。お願いします。ここで宣伝入れるっていう。

橋田:スタートアップラボです。菊本さんが最高に詰んだ状態から生み出された、搾りかすみたいなサービスがですね。違う、逆。凝縮した、その最高に詰んだ状態から凝縮に凝縮を重ねて生み出されたのが、スタートアップラボ。

菊本:そうですね。で、これは、フリーランスの。クラウドソーシングって、通常、フリーランスの人が使って下さいっていう感じだと思うんですけど、僕の場合は、サラリーマンが使って下さいっていう感じなんで。副業で空いた時間で使ってくださいっていう感じなんです。で、空いた時間だと、そこはやり方次第でどうにでもなる、どうにかしてるんですけど、サラリーマンの人が、普通、副業しようと思うと、例えば受託、1人で受けるって、サラリーマンの空き時間で絶対無理じゃないですか。怖いじゃないですか。これ、色んなクラウドソーシングの案件とか見ても、めっちゃ怖いっすよね。この案件、SIやったことある人だったら絶対分かると思うんですけど、すげえ怖いんですよ。

橋田:地雷案件がウヨウヨあって。それを見分ける選球眼がすごい大事みたいな話ですよね。

菊本:そうですよね。そういう人の悩みを解決したいっていうので、僕は今、これを作っているんですけど、作業フローが物すごい明確で、空き時間に時給で、お互い見積もりも瑕疵対応もなしで、責任取らずに、時給で公平にやろうよっていうスタンスなんで。というのは僕のサラリーマン経験とフリーランスの経験から出てきているものなんですね。これが。なので、色々そういってやると見えてくるものがあるので。リスクはリスクと思わず、色々制約も制約として受け入れてやっていくのがいいんじゃないかなと思います。

橋田:ありがとうございます。いやでも、結局ですね、リスクは別に無いと言い切る人もいれば、あることはあるんだけれども、それがむしろ今の状況がリスクなんじゃないかとか、その、チャレンジ。この後ね、多分、ゴールの話が出てくるんで。何にチャレンジするかとか、自分、どうしたいかみたいな話になると思うんですけど、そこに向かって、どれだけやりたいかというところとか、それと天秤にかけたときに、チャレンジするか否かっていうところが出てくると思うんで。いかに、リスクっていうのは多分、見えてないから結構不安なんですよね。最初って、この話なんですけど、見えてなくて不安。だから、それを少しずつ見えるようにするために、例えばこういうところ来て人の話を聞いてみるとか、色んな人に会ってみるとか、やってる人に会って聞いてみるとか。そういうことがあると思うんで、とりあえず見える化しましょうっていうのが、僕から伝えたいことですね。